SOA関係の記事から抜粋とコメント

最初の記事は、SOAはクライアント/サーバ技術の現代版?という表題の記事
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0607/27/news02.html

そういえばそうかもと思い、Clipingサービスのメールから飛んでみた。
タイトルに対する主張はあまりよくわからなかったがいくつかの記述が琴線に触れたのでメモ。

SOAでコスト削減する方法の1つが再利用であるため、同氏はベライゾンコミュニケーションズの例に倣って「サービス追跡チーム」を創設することを提案する。同氏によると、通信企業のベライゾンでは、ITプロフェッショナルのチームが自社の巨大なSOAインフラを隅々まで検索し、再利用に適したWebサービスを特定し、その情報を開発チームに提供することにより、経費節減を実現したという。

おっしゃるとおり。
昔、EC-ONEさんがcStyleという方法論を提唱された時、コンポーネントのハーベストフェーズがあり、コンポーネント再利用チームがプロジェクトから再利用するコンポーネントを刈り取るとおっしゃっていたことを思い出した。

サービス追跡チームが再利用を促す一方で、サービスの“無秩序な繁殖”を避けるための規律とガバナンスプロセスを確立する必要もある

御意。
再利用は組織論とリンクさせないと意味がないと再確認できた。

絶版になってしまったが、
トッパンの「ソフトウェア再利用ガイドブック」にもこの記述がある。

「実際、標準のWebサービスなるものは存在しない」とシュルテ氏は話す。SOAPWSDL、UDDIをベースとした“オーソドックスな”Webサービスの従来の定義は、AjaxやPOX(Plain Old XML)などの技術を利用した、そのほかの「Webベースのサービス」によって修正を迫られているという。

WebAPIにかわるのだろうか?
このあたりが一番悩ましいところだ。

[SOA]SOAとROI

Part1

http://members.techtarget.itmedia.co.jp/tt/members/0603/13/news01.html

銀行/保険/通信/小売業界および政府部門は、WebサービスSOAの導入によって大きなROIを得られる可能性が高いという。その理由として、これらの業界はいずれも複雑な分散環境を利用しており、水平的な統合機能を必要としているが、WebサービスSOAはこれら両方のニーズに対応することを目的とした技術であることを挙げている。

確かに。複雑な分散環境下で統合することは難易度が高い話だから・・・

  1. 連携コストの削減
  2. アプリケーションの再利用という形で得られるもの
  3. ビジネスの俊敏性に関する分野
  4. コンプライアンス法令遵守)に関する分野

上の1〜4は記事の抜粋。Returnがあるであろう分野のまとめである。

Part2

http://members.techtarget.itmedia.co.jp/tt/members/0603/14/news01.html

ある通信会社では、請求書発行システムが一元化されていないため、利用状況を追跡したり、使用量と請求金額を照合するのが難しいという問題を抱えていた。この会社は、多様なシステムを単一の統合システムにリンクするためのSOAプロジェクトを立ち上げた。その結果、最初の1年間で5億ドルのコスト削減を達成したという。

BPiの例としては非常に典型的。
この話は深く聞いてみたい。