データの設計方法

ANSI/SPARC3層スキーマ

外部スキーマ

外部スキーマはシステム外から見えるデータの見え方を表しています。
ユースケースで記述されるデータの入出力はこのスキーマに沿った記述といえます。
その意味では機能設計の入出力情報をまとめたものといえます。

論理スキーマ

論理スキーマはシステム内部で格納すべき情報です。スタートは外部スキーマにおいて永続化すべきものを選択し整理することでしょう。例えば、生年月日と年齢といった派生関係にあるものを両方持つべきか計算すべきかを検討し、整理することです。
次にER図を考え、正規化をしていきます。

物理スキーマ

論理スキーマを元に、テーブルの構造(ファイルシステム、ブロックサイズ)、インデックス設計などをおこないます。

間違えやすいのは外部スキーマの構造をそのまま論理スキーマにしてしまうことです。簡単でよいですが、正規化の問題やデータ構造の不整合を生み出してしまいます。
次に間違えやすいのは、論理スキーマ+DBMSのデフォルト設定による物理スキーマつくりです。厳密にするのは難しいかもしれませんが、各DBMSによってファイルシステムや、ブロックサイズなどの設定を検討し設計する必要があります。この設計にはDBMSの専門家である必要があるでしょう。